鳩時計の鳩吉とミヤモトの物語

ミヤモトが小学生の頃、我が家に立派な鳩時計がやってきました。

時間が来ると健気に鳴き声で知らせてくれる鳩に、いつしか僕は「鳩吉(はときち)」という名前をつけて可愛がっていました。

そんな鳩吉と幼き頃のミヤモトの物語…。

鳩吉、可愛さ余って憎さ100倍!

1時になったらあっぽぅ!
2時になったらあっぽぅ!あっぽぅ!

健気に時間を知らせてくれる鳩吉。かわいいヤツでした。

ただね、9時あたりからだんだんイライラしてくる。12時になんてなろうものなら

あっぽぅ!あっぽぅ!あっぽぅ!あっぽぅ!あっぽぅ!あっp

うるせぇぇええええっっ!!

ってな具合で、12回も鳴かれたら扉にセロテープ貼ってやろうかと思ってしまったり、時にはその存在に嫌気が刺しながらもいざ居なくなるときっと寂しくなると思える兄弟みたいな存在。

それが鳩吉でした。

鳩吉の異変

そんな鳩吉がある日、電池が切れてきたのか、とても元気がありませんでした。

ある日の夜中、12時を向かえた時にいつもどおり鳩吉は扉から出てきたのですが、、、

あっ…ぽふぅ…
あっ…ぽふぅ…
あっ…ぽふぅ…

鳴くスピードがいつもより明らかに遅い。

あっ…ぽふぅ…
あっ…ぽふぅ…
あっ…ぽふぅ…

いつもは12回鳴かれるとウザイけど、こんなにも元気がないのを見るとちょっとかわいそう・・・どうしたの鳩吉?

あっ…ぽふぅ…
あっ…ぽふぅ…

がんばれっ!鳩吉っ!あともう少し!もうすぐでお家に帰れるよっ!!

あっ…ぽふぅ…
あっ…ぽふぅ…

はーときち!はーときち!鳩吉コールが沸き起こる!(僕1人だけだけど!)

あっ…ぽふぅ…

鳩吉、その時は来た

ラストっ!ラストあっぽうやっ!!よくやったっ!お前はよくやったっ!!ゆっくり休んで、またたのむぞぉぉおおお!!

あっ…ぽ…
ガチャンッッッッ!!!!!!!

帰るの早っ!絶対嘘やんっ!元気無いの絶対嘘やんっ!

という話を、後日友達に話したら「君、暗いね。」って言われました。